2022年4月6日
カルチャー vol.24
目の疲れとは?目の疲れの原因や対策を徹底解説
- 目の疲れの原因とは?
-
私たちは情報の80~90%を目から得ているといわれ、いつもなにげなくしている慣れた作業でも目をしっかり働かせています。
疲れ目は、目のピントを合わせる筋肉である毛様体筋(もうようたいきん)を酷使したことで起こります。
もうひとつ、疲れ目と同義の意味で使われることの多い、眼精疲労(がんせいひろう)があります。
疲れ目と眼精疲労には症状の重さに違いがあります。
疲れ目は一時的な目の疲れのことを言い、睡眠をとるなど十分に休息することで自然に解消されます。
一方、眼精疲労は疲れ目が悪化すると進行すると言われており、眼痛や視力低下、肩こり、頭痛などの体の不調も現れることがあります。
目の疲れや眼精疲労とはどういった症状なのか、原因や対策とあわせて紹介していきます。

- 疲れ目・眼精疲労の種類と症状
-
疲れ目や眼精疲労は、さまざまな要素が積み重なって起きていることがありますが、もっとも大きな原因は目を酷使しているのにもかかわらず、適切な対応や休憩などをとらないことにあります。
次にどんなことが、疲れ目や眼精疲労の原因となっているか見てみましょう。
-
VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群
パソコンなどのさまざまな表示機器を使った長時間の作業により、目の疲労だけでなく、心や体に影響を引き起こす方が増えてきています。
別名 IT眼症(がんしょう)とも呼ばれています。 -
ドライアイ
目を守るための涙の量が不足したり、涙の成分のバランスが崩れたりすることによって、涙が均等に行きわたらなくなる症状です。目の表面が乾燥すると、眼球が傷つきやすくなるなどの問題も起こりやすくなります。
また、エアコンの風に直接あたり続けることによっても、目が乾燥しドライアイの症状が起こることもあります。 -
目のまわりの凝り
過度なストレスを受けたり発散できずに蓄積したりすると、筋肉のこわばりや血流に影響がでることもあります。
肩こりは、肩だけでなくそのまわりの筋肉も凝っているように、目の疲れを感じたときには目のまわりの筋肉も凝ってしまっているのです。
また、ストレス過多が続くと交感神経優位となるために、副交感神経によって自動調整されている涙の分泌も少なくなります。 -
老眼
老眼によって目の疲れや眼精疲労を起こしてしまうことがあります。
老眼は一般的には40歳を過ぎたころから、その症状を感じるようになるといわれています。
加齢とともに水晶体の弾力性が失われてくるとピント調節機能が低下し、近くのものが見えにくくなり疲れます。また、度数の合っていない眼鏡やコンタクトレンズを使い続けることでも同様に目の疲労が起きます。 -
眼瞼下垂(がんけんかすい)
眼瞼下垂はまぶたを開くための腱膜(けんまく)が加齢やなんらかの影響により、まぶたを上げにくくなる症状です。
悪化すると視界がせまくなるため、無意識のうちにまぶたを開こうとするための負担や見えにくさから眼精疲労を起こすことがあります。 -
目の病気
目の病気にともなう症状などで、眼精疲労を起こすことがあります。
白内障であれば目の濁りによって生じる見えづらさや、光が乱反射してしまうことによるまぶしさなどが影響します。
緑内障は視野が阻害されている部分があるため、見える方の目で補おうとして眼精疲労が起きることがあります。

- 目を疲れさせない対処法
-
では、目を可能な限り疲れさせないようにするには、どのように対処をしていけばよいでしょうか。
生活環境を整えることで、目の疲れや眼精疲労を軽減していくことは可能です。
日常のなかで簡単にできる疲れ目防止対策を紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

目の休憩時間を設ける
パソコンなどの表示機器を見ながら作業をするときは、1時間に1回は5~10分の休憩時間を設けましょう。
休憩中にスマートフォンなどのデジタルディスプレイを見てしまっては本末転倒のため、窓から遠くを眺めたり、目を閉じたりして目を休めます。
休憩がなかなか取れないときは、眼球をくるくる動かす運動などで目の周りの筋肉をほぐして、目をリラックスさせるのもいいでしょう。
目の疲れをケアする
寝る前に蒸しタオルなどで目の周りを温めると血行が促進されて筋肉の緊張がやわらぎ、疲労の蓄積を防ぐことができます。
蒸しタオルは電子レンジですぐにできあがります。また、市販されているホットアイマスクを利用しても便利です。
睡眠時間を確保する
睡眠は体を休めて回復させるために大切な役目があります。目の疲れも寝ることにより回復します。
しかし睡眠不足になると、その大切なメンテナンスの時間が削られ、疲れが蓄積し眼精疲労につながります。
目の疲れが取れない場合、まずは十分な睡眠時間を確保しましょう。
環境を整える
長時間パソコン作業を行う方は、正しい姿勢を保ちやすくなるように椅子の高さを調整します。
パソコンディスプレイは、設置場所の明るさと同じ程度に合わせて調整すると目にかかる負担を軽減できます。
太陽光が入り明る過ぎる部屋の場合は、目に負担がかかるためカーテンなどの日よけで調整しましょう。
また、ドライアイを防ぐために、エアコンの風が直接顔にあたらないようにすることに加え、乾燥する時期には部屋の加湿をして目の乾燥を防ぎます。
ストレスの解消
ストレスを完全にシャットアウトするのはむずかしいですが、気分転換できるように一日のなかで変化を取り入れてはいかがでしょうか。
たとえば、月に何度かは、リラクゼーションサロンを利用したりスポーツで汗をかいたり散歩に行ってリセットをする。運動やリラックスできる時間を設けると睡眠の質の向上にも繋がるのです。
目の疲れには後頭部のもみほぐし
目の疲れ解消におすすめなのが、後頭部のもみほぐしです。
首と頭の境目のあたりに後頭下筋群(こうとうかきんぐん)という小さな筋肉群があります。顔や頭、目の向きを細かく調整している筋肉群です。
目を使い過ぎると、後頭下筋群も働き過ぎて張ったり硬くなったりしてしまうことがあります。
目が疲れているときは、この後頭下筋群のエリアを押すと気持ちが良いと感じるはずです。張りがとれるようにもみほぐしてみましょう。
- まとめ
仕事だけではなく日常生活のなかでパソコン、スマートフォンは手放せないものになっています。
つい時間を忘れて見続けてしまいますが、目の疲れを感じる前に上手に休息を取って、体や心にまで影響を及ぼす眼精疲労にならないように、意識的に休ませることが大切です。
りらくるは皆様のお疲れを緩和する、癒しやリラクゼーションを提供しています。
身心ともに癒されて、豊かな生活が送れるお手伝いをさせていただきたいと考えています。